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一部抜粋
プロ野球とJリーグの観客動員は、日本のスポーツをめぐる経済事情を反映する代表的な数字の一つだろう。
大型スタジアムに、1万人単位の観客を毎週集めるスポーツは、この二つ以外にはない。プロ野球は年間延べ2000万人以上、Jリーグも500万人以上が、会場に足を運んでいる。
全員が有料入場者ではないが、ほとんどの人は交通機関を使って会場に行き、チケットを買う。多くの人が会場内またはその周辺で飲食をする。会場や専門ショップでグッズを買う。
観客動員は、チームの収入源というだけでなく、スポーツが経済に貢献できる一番の裏付けだ。震災の影響で日程変更があった'11年より増加して当然だが……。
ところが、プロ野球に関して言えば、そうはならなかった。観客数は、'11年より減ったのである。
セ・リーグはわずかながら0.02%減、パ・リーグは2%減。両リーグ平均で見ると、1試合平均2万4966人から、'12年は2万4734人に減っている。
本来の興行条件に戻って、増えて当然のところで減っているわけだから、実際の数字以上に意味の重たい減少だと言える。
>>2以降につづく
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