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スポニチ Sponichi Annex
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マンチェスター・ユナイテッドのMF香川真司(23)は5日、FA杯3回戦の敵地ウェストハム戦にトップ下で
先発。昨年8月20日のリーグ戦エバートン戦以来となるフル出場を果たしたが、目立った活躍はなかった。チームが
終了間際の劇的同点ゴールで2―2に追いつき、16日にホームで行われる再試合に持ち込む中、香川自身は地元紙
からも厳しい評価を受けた。 終了のホイッスルが鳴った瞬間、天を仰いだ。香川は真一文字に口を結ぶと、
うつむいたままピッチを後にした。1―2の後半ロスタイム、ファンペルシーが起死回生の同点ゴールを決め、引き分け
再試合に持ち込んだ。喜ぶチームメートとは対照的に、香川に笑顔はなかった。
本職のトップ下で先発し、最後までピッチに立った。フル出場は8月20日のリーグ開幕戦エバートン戦以来。
完全復活を印象づけたかったピッチ。しかし、香川は苦しんだ。序盤はFWと中盤の間を往復するばかりで攻撃の形を
つくれない。後半13分、唯一のシュートを左足で放つが、相手ブロックの餌食となった。拳を振って悔しがる姿が、
この試合でのプレーを象徴していた。
地元紙の評価も辛らつだった。「マンチェスター・イブニングニュース」は10点満点で5点。「香川の初めての
FA杯は苦いものになった」との論評を添えてチーム最低点を付けた。「サンデー・タイムズ」は両チームを通じて
最低の4点。「サン」は「日本のスターは2トップの下で火がつかなかった。驚くほど調子が悪かった」と報じた。
同じくトップ下を務める大黒柱のルーニーが膝裏の故障で離脱中。大観衆の中には元イングランド代表MFのベッカムの
姿もあったが、偉大なOBに存在感を示すことはできなかった。
昨年10月23日の欧州CLブラガ戦で左膝を故障した。2カ月間の苦しいリハビリを経て復帰3試合目。戦列を
離れている間に各選手の特徴を頭に叩き込み、自身と仲間のプレースタイルを見つめ直してきた。立ち止まっては
いられない。この悔しさは13日のリバプールとのリーグ戦で晴らす。