12/12/25 10:39:52.60 0
(>>1の続きです)
契約最終年は球団に選択権のあるバイアウト方式の3年契約総額6億円の基本条件。
背番号8。現役引退後の身分保障に加え、6年ぶりに日本で生活する家族の安全面に配慮した
生活プランも提案した。すべての部門で、阪神の誠意が負ける要素はなかった。
11月28日に東京都内で行われた極秘交渉。阪神側は福留とディナーを囲んだ。
10月5日の初交渉後、「今度はゆっくり中村GMとお話がしたい」と話していた
福留の希望に沿った2時間超の空間。阪神の熱意がまやかしでない本物だと伝わった瞬間でもあった。
それでも福留は悩んだ。中日からFA宣言して、メジャーに飛んだ5年間。
日本では首位打者のタイトルを獲得した男が、異国の地で予想以上に苦しんだ。
体感していない達成感。メジャーへの未練が決断を鈍らせた。
最後のチャンスと位置づけた12月初旬のウインターミーティング。メジャー契約の提示はなく、
ようやく再出発の地を日本に定めた。そこから条件を修正したDeNAの猛プッシュに心は揺れたが、
全ての面で納得できたのは阪神の条件、誠意、熱意だった。
和田監督のラブコールに始まった3カ月の交渉。時間は要したが、聖なる夜にこれ以上ない
プレゼントとなった。猛虎打線再建と右翼を任せられる存在。長い間待った分だけ、喜びもひとしおだ。
【おわり】[2/2]