12/12/20 19:03:01.52 0
選手の年俸を全球団で一律何パーセントカット、というような荒療治が必要なくらい球界全体でみれば苦しい。現在の高額な年俸水準が、近いうちに選手自身の首を絞めることになる。
比較的余裕があったとみられる球団にも変化が出始めた。中日は観客動員アップを目指し、OBを中心とした首脳陣に切り替えた。監督、コーチ陣の人件費も大幅に下がった。
これまで盤石の動員力を誇っていた阪神にも変化がある。私は阪神を取材する機会が多く、関連のブログも発信しているため、トラファンの声がよく聞こえてくる。
昨季まで7年連続1位だった観客動員が今年は5・9パーセント減で、巨人にトップの座を明け渡した。事実上の消化試合となってから、金本知憲の引退試合で何とか客席を埋めたが、この「特需」がなければもっと減っていた。
■野球の人気は3番目
ブログなどへのファンの反応を読ませていただくと、タイガースが嫌いになったわけではない。興味がなくなった、というのだ。実は「興味がなくなった」というこの状態が一番怖いのだ。
「弱いから球場にいかない」であれば、チームを立て直せば済む話で、やるべきことはわかる。
しかし、興味がなくなったという現象には対処のしようがない。
阪神はセ・パ交流戦を含め、ビジターでもお客を連れてくる球団として営業的には12球団のなかの大黒柱的存在だった。その阪神の集客力にかげりが出てきたとなると、事は重大である。
業界の中に身を置いていると、プロ野球の先行きについて、恐ろしく問題意識が希薄なのに驚かされる。
「確かにプロ野球の人気が落ちたかもしれない。サッカーに負けているかもしれない。しかし、まだ“二番手”はキープしているわけでしょう……」
この考えが非常に甘い。
>>3以降につづく