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Jリーグを制した広島のDF水本裕貴(27)がポルトガルの強豪ベンフィカに移籍する可能性のあることが18日、分かった。
ベンフィカはすでに獲得へ向けて調査を開始しており、正式オファーに発展する可能性が高いという。
水本は昨年5月に頭蓋骨骨折などの重傷を負ったが、今季はリーグ優勝に貢献し日本代表にも復帰。海外移籍を熱望しており、今後の交渉が注目される。
一度は「死」の危険さえあった男に、念願の海外移籍のチャンスがめぐってきた。関係者によると、ベンフィカは以前から日本人獲得に興味を持っていた。
今季のJリーグ優勝クラブの守備の中心である水本に注目。獲得オファーの準備を進めているという。
ベンフィカは今季、1次リーグで敗退したものの欧州CLに出場し、国内リーグでも現在首位を走るポルトガルの強豪。水本は広島との契約が今季で終了する。
契約延長のオファーを受けているが「海外で挑戦してみたい」と話しているという。
昨年5月7日の甲府戦で負傷。頭蓋骨骨折、急性硬膜下血腫と診断され、試合後に緊急手術を受けた。選手生命にかかわるのはもちろん、プレーを続ければ命の危険さえあった。
だが医師やスタッフの支えで約3カ月後には試合に復帰した。今季はリーグ全34試合に出場し優勝に貢献。ベストイレブンに選ばれたことで「サッカーをするのが怖い」とさえ思っていた時期を乗り越え、プレーへの自信を取り戻した。
海外移籍に対する気持ちが膨らんだのは、08年北京五輪で一緒に戦った本田、長友、香川の存在があったからだ。今年8月のベネズエラ戦で4年半ぶりに日本代表復帰。3人に再会し
「練習から、あの3人の存在感は凄かった。純粋に自分ももっとうまくなりたい。自分もどこまで通用するか試したい」と刺激を受け、挑戦したい気持ちが強くなったようだ。
かつてFC東京のFW平山が所属していたオランダ1部ヘラクレスも興味を示しているが、ベンフィカからの正式オファーが届けば移籍を決断することが有力だ。
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