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トヨタ・クラブＷ杯は９日に準々決勝２試合が行われる。
Ｊ１王者で開催国枠の広島は、アフリカ王者のアルアハリ（エジプト）戦を前に８日、愛知県内で練習した。
濃尾平野を冷たい北風が吹き抜ける。オークランド戦から中２日で迎える９日のアルアハリ戦。
広島のＦＷ佐藤はかじかむ唇で、今大会初ゴールへの意欲を語った。
「この寒さは向こうの方がきついのでは。見に来ているお客さんに
寒さを感じさせない試合をしたいですね」
キックオフの午後７時半は気温０度の予報。エジプトは冬でも１０度以下になることは少ないだけに、
広島には追い風となりそうだ。アルアハリは２月の暴動事件でサポーター７２人が死亡し、
リーグ戦が長期中断。調整は十分とはいえない。佐藤はゴールのイメージを鮮明に描いた。
「相手のＤＦは人にしっかり食いついてくる印象がある。そこをうまく利用できるか」
とくに門番役のセンターバック、ＤＦゴマーを警戒。
エジプト代表出場１００試合を超える３７歳はかつてイングランドプレミアリーグの勧誘も受けた。
１メートル８４の長身でスキンヘッド。「素晴らしい選手だが、スピードはない。
危険なところにボールを引き出せれば」。佐藤はゴマーを誘う動きで、
ゴール前にスペースを作る“開けゴマー”作戦を示唆した。
「世界を感じられる試合になる。ここを勝たないと大会が盛り上がらない」。
昨年の柏に続くベスト４進出へ、Ｊ１得点王の老かいなゴールが歓喜を呼ぶ。
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