12/11/18 16:49:22.47 FgpR91i70
事実上離婚状態にあった妻が夫の不倫相手に慰謝料請求した事例
判決
東京高判昭和52年8月25日
棄却。
事案
Xとその夫の生活は苦しく、夫婦生活は円満を欠き、夫は婚姻継続の望みを
失って家出した。
Y(夫の相手の女性)は同じ店に勤めいていてXの夫と知り合い、肉体関係を結び同棲。
XはYに対し、夫との不倫関係を理由とした損害賠償請求訴訟を提起した。
判旨
Xとその夫との夫婦関係は、夫の家出の時点で冷却していた。
Yと肉体関係を結ぶに至った時、事実上離婚状態にあった。
YはXの夫に妻がいることを知りながら肉体関係をもったことは
不倫であるが、夫婦生活が正常に営まれていた場合とは著しく事情が違い、
そのことをもってYに対し不法行為を構成するほどの違法な行為であると
断ずることは許されないと解するのが相当である。