12/09/28 21:06:36.40 0
香川真司はスタンドからチームメートたちの試合を食い入るように見ていた。
終盤、ベンチ入りしなかった選手らが、引き上げても一人残って、じっとピッチを見ていたのである。
何を見ていたのだろう。終盤に選手交代があったから、その変化を見たかったのかもしれない。いずれにしても、かなり熱心だった。
26日、イングランド・リーグカップ3回戦で、マンチェスター・ユナイテッドはホームでニューカッスルに2-1で競り勝ち、16強で戦う4回戦へ勝ち上がった。
香川はファンペルシーら主力とともにベンチ入りせず、スタンドから観戦したのだ。
香川に代わってケガから復帰したルーニーが、トップ下のMFとしてプレー。
はからずもファーガソン監督は、香川がマンチェスター・ユナイテッドのレギュラー格に据えていることが明らかになったのだ。
“代役”のルーニーは中央真ん中から、上手く左右へボールを振り分け、いいプレーは見せるが、ほとんどボール中央の狭いエリアへは入って行かない。
だからそれほど怖くないのだ。もちろんルーニーだから一発がある。ニューカッスルの守備陣も警戒は怠らなかったが、明らかに香川がトップ下に入ったときとは違う。
フォーメーションも4-4-2のようだが、攻撃陣が流動的にポジションを変えるため、どこかチグハグだった。
試合後、ファーガソン監督は「ルーニーはすばらしかった。疲れていたが、彼の復帰を喜ばしく思う」と褒めた。
だが実際の出来はいまひとつ。香川のように、もっとゴール前の狭いエリアへボールを持ち込んだり、また縦パスを受けたりすればニューカッスルに対して脅威になったのだろうが、そうはしなかった。
いや出来なかったのかもしれない。あれは香川にしか、出来ない芸当なのか。とにかく香川は欠場したことで、逆に存在感が際立つ形となった。
これで29日のトットナム戦には、香川はファンペルシーらとともに先発に戻ってくるはずだ。試合終了直前のぎりぎりまで観戦した、その成果が、どのようなプレーに現れるか注目したい。
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