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渡辺謙(52)を主役に起用したNHKドラマ「負けて、勝つ~戦後を創った男・吉田茂」(土曜21時)。
実在した日本の政治家を描いた意欲作で前評判は上々だった。が、実際にドラマを見た戦後史の専門家は「評価できない」とバッサリだ。
「戦後史の正体」の著者で、元外務省国際情報局長の孫崎享氏が言う。
「吉田茂という実在した人物を扱うのに、毎回、冒頭に『これは史実をもとにしたフィクションです』とテロップが流れる。
でも、何が真実で何がフィクションなのか、詳しく説明されるわけではありません。果たして見る側は、虚構だと思うでしょうか。
テロップは単なるNHKの言い訳。たとえ視聴者がどのように吉田像を美化しようが責任を持たない。
そんな“逃げ道”を用意したと思えてなりません」
<専門筋は「作為的な意図感じる」とバッサリ>
約6年半続いた戦後の占領期における日本の状況や立場の描き方も看過できないという。
「45年9月2日、日本と連合国の間で交わされた降伏文書には『日本はポツダム宣言実施のため、
連合国総司令官に要求されたすべての命令を出し、行動をとることを約束する』と明記されている。
つまり、日本は米国からの要求にすべて従う。日本の首相は“米国のイエスマン”で、モノ申すことは一切できなかったわけです。
それなのにドラマで描かれる吉田は、連合国最高司令官であるマッカーサーを目の前に言いたいことを言う。
こんなことはありえない。史実をねじ曲げている。正確に伝えていないのです」
(>>2あたりに続く)
日刊ゲンダイ 2012年9月26日掲載 2012年09月27日17時00分 提供:ゲンダイネット
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