12/09/15 13:05:27.49 qFh3HXVd0
山里亮太
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AKB48じゃんけん大会の季節がまたやって来た。僕は過去2回レフェリーをやらせてもらっている。
目の前で起きたことのいくつかをご紹介させていただいて、今年のじゃんけん大会を見る時に
もう一つ感じるポイントになってくれたらいいかなという思いで今回のコラムを書かせていただきます。
僕は誰よりも近い場所で闘いを見させていただきましたが、そこにはたくさんの気持ちが渦巻いていました。
ある研究生の子が、おそらく家族からもらったであろうお守りを持っていました。
そこにはサインペンでその子の名前とその子へのメッセージが書いてあり、
じゃんけん直前にギュッと強く握り締めたからか、お守りの紐が小刻みに震えていた。
僕がその手を闘いの場所に促そうとすると、手だけではなく身体中が震えているのを感じた。
そして勝負、相手はAKB48を支えてきた先輩だ。
決着がついた、研究生の子が勝った。本当はすぐにでもそこで喜びを全力で表現したかったであろうが、
その子は自分がいるAKB48を創ってくれた先輩への思いが先にきたのであろう、
小さな震える声で「すみません」と言った。
しかし相手はその手をゆっくりさすりながら笑顔で「センターとっておいで」と送り出していた。
そこには数秒だがドラマがあった。
じゃんけんは運じゃない、それは何度も感じた。勝つ人はじゃんけんの拳にパワーがあるのだ。