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◆ブラジルW杯アジア最終予選B組第4戦 日本―イラク(11日・埼玉スタジアム)
日本代表DF伊野波雅彦(27)=神戸=が、強行出場で3度目の正直に挑む。
直近2戦に先発したものの結果を出せなかった男は、違和感の残る右膝に痛み止めの注射を打ってイラク戦に出場することを明かした。
イラク代表のジーコ監督(59)は直前の韓国合宿で3人が負傷し、現メンバーでの試合は日本戦が初めてになることを告白。日本代表を率いていた時と同様に奇策は使わず、正面からぶつかる構えを見せた。
もう覚悟は決まった。8月15日のベネズエラ戦、今月6日のUAE戦の前哨戦2試合で前半交代の屈辱を味わった男が、決死の強行出場で名誉挽回を狙う。
「明日の試合は自分の持っているものをすべて出したいし、迷いなくプレーしたい。何よりも監督の信頼に応えたい」
前日練習を終えた伊野波の表情は、固く引き締まっていた。DF陣は内田(シャルケ04)ら主力3人が出場停止で離脱する危機的状況。関係者によると、この日の練習ではDF吉田と先発組に入ったという。
過去2戦は背信の45分交代となったが、理由は持病だ。8月3日、神戸での練習中に右膝外側じん帯を負傷。炎症から膝に水もたまるギリギリの状態だったが、ザック監督にベネズエラ戦で先発起用された。
しかし、試合中に患部が悪化し、ミスを誘発。ハーフタイムに自ら交代を申し出る羽目になった。さらにUAE戦でも苦杯をなめた。
「普段はボールを奪える場面なのに届かない。イメージとギャップがある」。痛みから踏ん張りが利かず、前半で水本と交代となった。
控え降格でも仕方のない状況でチャンスをくれた監督の恩義に報いるため、最終手段に出る。試合前に右膝に痛み止めの注射を打つ予定だ。
普段から入念な体のケアを怠らないプロ意識の塊は、08年から3年間在籍した鹿島時代からどんな負傷時も注射を拒んできた。
けがの慢性化や副作用のリスクも伴うためだ。しかし“禁じ手”のはずだが、「打つかいはあると思う。
この2試合は今年の正念場だから」と悲壮な覚悟を明かした。3度目の正直で完封を狙う。
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