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野球の世界一を決めるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への日本参加が決定し、ネット上では
なぜかサッカーファンが喜んでいる。元来、野球とサッカーのファンは投稿サイトでののしり合う間柄だ。
野球ファンはサッカーファンを「サカ豚」と呼び、サッカーファンは野球ファンのことを「焼き豚」と呼ぶ。
どちらが面白いか、どちらの日本代表が強いか、といったところが議論される。
既存メディアでの扱いを見ると、かつては野球の方がサッカーより手厚い傾向があった。しかも2006、09年
のWBCで侍ジャパンが連覇を果たしたため、そのころまでは野球ファンが意気揚々としており、「おまえらが
応援しているサッカーはワールドカップ(W杯)で優勝していないだろ?」などとサッカーファンを挑発。
これに対し、サッカーファンは「世界一の競技人口を誇るサッカーに比べれば、野球なんてマイナースポーツ」
などと反論していたが、劣勢の感は否めなかった。
そんな状況を経て、野球とサッカーの間に逆転現象が起きている。まず、10年の南アフリカW杯で日本はベスト
16に進出し、世界のビッグクラブで日本選手が活躍し始めた。加えて、現在のザックジャパンは通算15勝8分け
2敗とかなり強い。次回W杯ではベスト4も狙える位置にいる。女子にいたってはW杯優勝、五輪銀メダルと続いた。
翻って野球を見てみると、米大リーグで一時代を築いたイチロー選手、松井秀喜選手に衰えが見え始め、投手も
松坂大輔投手がメジャー、マイナーを行き来し、期待のダルビッシュ有投手は、強力打線のおかげで14勝を挙げて
いるものの、防御率は4.29(いずれも7日現在)とぱっとしない。
日本人選手が米大リーグで低迷している様をサッカーファンも把握しており、次回WBCでは過去の大会とは異なり
米国が本気のチームを組んでくることが予想され勝てそうにない、という論調になっている。サッカーファンからすれば、
侍ジャパンがWBCで惨敗し、ネット上の「焼き豚」たちがおとなしくなる日を心待ちにしている。
サッカーと野球は、子どもたちのあこがれを二分する国民的スポーツだ。それだけに、この妙な「代理戦争」には
もったいなさを感じてしまう。
中日新聞:
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