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後半戦に入っても、一向に盛り上がらない夏ドラマ。AKIRA主演の「GTO」(フジテレビ・火曜22時)の一作だけが、
かろうじて15%台をマークする低レベルな争いを繰り広げている。
GTOの原作は漫画。元ヤンキーの熱血教師が繰り広げる学園モノで、98年に反町隆史主演で実写化し、
平均視聴率28.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をたたき出した。
今回のドラマは当時の人気にあやかった焼き直しだが、なぜ支持されるのか。
作家の麻生千晶氏がこう言う。
「AKIRAの起用がうまい具合にハマったと感じます。『EXILE』メンバーとはいえ、一介のバックダンサー。
私自身、キャスティングを見て演技派俳優のARATA(井浦新)と一瞬、間違えたぐらい。
誰もが名前と顔が一致するわけではありません。でもそれが良かった。
見慣れたアイドルが演じるより、俳優として手あかがついていない彼のほうが新味があります」
下手なりに懸命に演技する姿も、先日まで五輪で熱戦を繰り広げていたスポーツ選手と重なり、好感が持てるとか。
「今期は五輪一色になるのを見越して、ハナから勝負しない制作側の姿勢が透けて見える。
『ビューティフルレイン』(フジ・日曜21時)はお涙頂戴の難病を扱いながら、芦田愛菜の人気にあやかろうといった制作側の
計算高さばかりが目に付く。日曜劇場の『サマーレスキュー』(TBS・日曜21時)も、評価すべきは壮大な山のロケーションだけ。
無戸籍者をテーマにした『息もできない夏』(フジ・火曜21時)は意欲的だが、
母親役の木村佳乃が事あるごとにキーキー泣き叫ぶ。手抜きの演出と言わずにはいられません」(前出・麻生氏)
“新作”でも視聴者をバカにするような演出なら、焼き直しの方がよっぽどマシか。
2012年08月24日17時00分 提供:ゲンダイネット (日刊ゲンダイ2012年8月23日掲載)
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