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第９４回全国高校野球選手権大会に出場している栃木・作新学院の長谷川勝比古校長は１８日、宇都宮市の同校で記者会見し、硬式野球部の２年生部員が強盗などの容疑で栃木県警に逮捕されたことを明らかにした。部員はベンチ入りしていない。
午前１０時からの会見で長谷川校長は「大変な事件を起こし、強く責任を感じている。被害者の方にも謝罪して、学校を挙げて責任を持って対応したい」と述べたうえで、
「出場辞退も考えたが、学校の管理下ではない場所、時間に単独で起こした事案。甲子園で一生懸命頑張っている部員たちや県民の期待を考えると、辞退することは忍びない。
（日本高野連には）寛大な措置をお願いしたい」として、大会への出場辞退を申し出るなどの対応は考えていないという。
生徒は９日に甲子園の応援に行き、翌１０日朝に栃木県内に戻ってきていた。その後も練習に参加していたという。大橋純雄総合進学部長は「明朗な生徒で掃除も率先してやっていた」と話し、生活態度に問題はなかったとしている。
約２０人の報道陣からは、出場辞退をしない理由などについて質問が相次いだが、長谷川校長は学校側の考えを繰り返し説明した。
宇都宮中央署によると、部員は１０日朝、宇都宮市内で通行中の少女（１６）に軽傷を負わせ、現金数千円を奪ったなどの疑いがある。
■大会本部「３回戦出場、支障なし」
今回の問題について大会本部は「学校外における個人の事件であり、チームとしての責任が問われるものではないと考えている」と説明。
近年では同種の事例で大会出場を差し止めたケースはなく、現時点では１９日に予定されている３回戦への出場に支障はないとしている。
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