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ロンドン五輪第3日(29日)サッカー男子日本代表は30日未明(日本時間)、1次リーグ第2戦となるモロッコと対戦した。
強豪スペインを破って勢いづくチームの象徴が、日本のスピードスター、FW永井謙佑(けんすけ)(23)だ。世界が注目する逸材は他の選手とはひと味違った形で自らのプレーを形作っていた。
50メートル5秒8。快足を誇る永井の原点は、サッカー王国、ブラジルにあった。
父の仕事の関係で、3歳から8歳までブラジル南部のイパチンガで過ごした。遊びといえば街角で興じるサッカーしかなかった。
“ジーコ2世”“ロナウド2世”を目指すブラジルの子供たちと一緒に、舗装もされていない道路を裸足(はだし)で駆け回り、砂ぼこりをあげた。
「ドリブルはぎこちないけど、どこかリズム感がある。走り方もきれいじゃないけど、なぜか速い。これはブラジルで養われた要素ではないか」。
母校、九州国際大付高(福岡)サッカー部の江藤謙一コーチ(30)はこう分析する。
もっとも、高校入学時はほとんど注目されない存在だった。当時のサッカー部主将、梶川恭平さん(25)は「実力は70人いる部員のうち60~70番目ぐらいだった」。
永井自身も「ボールの扱いがへたで、体力もない」と周囲にこぼしていた。
だが、入学当時に160センチほどしかなかった身長は、3年間で15センチ以上伸びた。
比例するようにスピードも上がった。選手としての成長のきっかけは、長所を自覚したこと。相手守備陣をごぼう抜きし、ゴールを決める快感にいつしか目覚めた。
「世界に強烈なインパクトを残したい」。永井は周囲にそう話す。ラテン系の明るさも持つニッポンの韋駄(いだ)天。五輪の舞台でも前へ、前へと突き進んだ。
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