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悪いことに、巨人の親会社が自らの紙面を使って、情報を流した新聞社や出版会社に大々的な反論を行うと同時に裁判に訴えることを示唆した。そうなると、女性や若者はますます腰を引くことになる。
総論的な話だが、巨人の親会社に限らず、最近の新聞は何かおかしい。「ペンは剣よりも強し」と言うが、新聞社はペンを使って読者の考えを強引に政権側にねじ曲げようとしているように思えて仕方がない。
例えば、小沢一郎氏に対する個人攻撃だ。小沢氏が民主党はマニフェストを守るべきだと主張すると、新聞社は一斉に彼の過去や家庭内まで暴きたて、ひどいところは、社説を使って彼の言動の変節や矛盾を批判したのだ。
われわれは彼の悪い面ばかり読むことになり、良い面は一切知らされなかった。それでは「平等」な扱いとはいえまい。良い面と悪い面を両方提示して読者に判断させるのが新聞の役割のはずだ。
■求められる洞察力
主義主張の一貫性も同じ。われわれ人間は、その時その時で考えが変わる。後から考えると矛盾したことや前回と異なることを言っているものだ。新聞社も同じで、はたして過去から現在に至るまで矛盾した社説を一度も書いたことがないのだろうか。
そうではないだろう。「他人は非難して、自分のことには寛容」を若者は嫌がることを新聞社はもっと知った方がよい。
巨人の親会社は現代の若者の思考・感性を読み間違えているような気がする。何かあるたびに、こわもてな態度を取る巨人とその親会社に多くの野球ファンは辟易(へきえき)している。
新聞社の後ろに多くのスポーツファンが存在する。ファンから信頼されない新聞は生き延びることはできない。新聞は「of the fan,by the fan,for the fan」であるべきだ。
女性や若者は「事実」の把握だけなら新聞を必要としない。彼らに新聞を読んでほしいならば、事実を踏まえた将来像を描かねばならない。洞察力と想像力が新聞社には求められる。