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野球と仕事を立派に両立させる男たちが戻ってくる。
社会人野球の都市対抗大会が今夜、東京ドームでプレーボールとなる。
社会全体の混迷が続く中、「真夏の祭典」は日本企業の底力を再確認できる舞台だ。
言うまでもなく社会人はフルタイムで野球をするプロではない。
会社員として働きながら好きな野球をする。それが連綿と受け継がれてきた
社会人野球の根幹を成す。
激戦の東海地区にあって創部４年目で今大会唯一の初出場を果たした
ジェイプロジェクト（名古屋市）は部員２８人全員が傘下の居酒屋などに
勤務している。夕方から午後１１時まで接客や調理などをこなした後、
４～５時間の睡眠をはさんで翌朝９時にはグラウンドに立つ。
九州地区最後の３枠目をつかんだ九州三菱自動車（福岡市）のモットーは
「野球も１００％、仕事も１００％」だ。部員は全員がセールスマンで優秀な
成績を残している者も多いという。
部員２０人の四国銀行（高知市）は「部員である前に行員たれ」を野球部の
信条にしている。入行に際しては特別扱いはなく、一般受験者と同じ試験を受ける。
平日の練習も原則火～木曜日の午後のみ。
他のチームも似たような状況にある。
仕事でも貢献しているからこそ社内での存在感は大きく、大事な試合となれば
職場の同僚が大挙応援に駆けつけてくれるのだ。
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