12/07/10 17:47:59.62 0
4年に1度、ワールドカップの中間年に欧州最強の代表チームを決める「ユーロ」はスペインの史上初の2連覇で幕を閉じました。
我がイタリアは決勝では0-4といいところなく敗れました。とはいえ、今大会のイタリアの躍進には目を見張るものがありました。
過去のイタリアとの違いはボール・ポゼッションが高まったことではないでしょうか。それは自分たちの方から積極的に主導権を握って攻めたことを意味します。
私が考えるボール・ポゼッションで、パーセンテージとして特に重要なのは相手陣内でのボール支配です。自陣の後ろの方でだらだらとパスをつないで支配率を上げても意味はありません。
効果的な攻撃を仕掛けるには、やはり「ここ」というときにパスを引き出す走りが必要になります。
そのときに「ここでパスが来る」「あそこならパスを受けられる」と思って走るのと、パスが出るのか出ないのか不明確なまま走るのとでは全く違います。
確信のある走りはフィジカルだけではなくメンタル面でも選手を疲れさせないものです。
ボール支配を高め、自分たちが主導権を握りつつ相手陣内に押し込んで、信じて走る、信じてパスを出す、を繰り返す。今回優勝したスペインや2位のイタリアとも、そこは共振する部分がかなりあると思いました。
その2カ国とアジア・チャンピオンの我々日本は来年6月にブラジルで行われるコンフェデレーションズカップで戦うチャンスが生まれた。願ってもないことでしょう。
今回のユーロで少し気になったのは、サポーター同士のいざこざで警察が出動したり、サポーターの人種差別的なチャントがUEFA(欧州サッカー連盟)から罰金の対象になったりしたことでした。
ピッチの戦いは白熱し、高レベルだっただけに、余計にピッチ外のそうした行為が残念でなりませんでした。
サポーター同士の乱闘などはイタリアでもクラブ間なら、ままあることです。
>>2以降につづく
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