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フジテレビのワイドショー「とくダネ!」が、ストローアート作品をばらして
飲み物用に使っていたなどとして、放送倫理・番組向上機構(BPO)が審理に乗り出したことが分かった。
ストローアートが取り上げられたのは、2012年1月9日朝放送の「とくダネ!」のコーナーだった。
■キャスター「芸術ではなく趣味の域」
それは、「ブーム発掘!」として「知られざる街角の芸術家」を特集するもので、ストローのほか、
身近にあるバナナや海苔、石を素材にした計4種類のアートが紹介された。
BPO放送人権委員会サイトにアップされた「『ストローアート作家からの申立て』事案」によると、
番組では、大阪府在住のストローアート女性作家(57)の作品のうち、数本のストローを組んで
椰子の形に作り小瓶に活けたものを1本ずつにばらし、飲み物に挿して喫茶店の客に出していた。
そして、その反応を撮影したうえで、放送していたというのだ。もちろん、本来飲み物に挿すためのものではなかった。
さらに、番組出演者に4種類のアートの人気投票をしてもらい、その結果について、キャスターがこうコメントした。
「石以外は芸術ではなく趣味の域だ」こうした番組内容について、女性作家はフジテレビに抗議し、
「過剰で誤った演出とキャスターコメントにより、独自の工夫と創作で育ててきたストローアートと
私に対する間違ったイメージを視聴者に与え、私の活動と人権を侵害した」と主張した。
女性作家はその後、メールを通じてフジテレビと交渉を続けた。
その結果、フジ側は、「演出方法を事前に明確に伝えなかった」と落ち度を認め、
謝罪放送の文案をこの作家に提示した。文案は5回示されたというが、
作家は、承諾しかねるとしており、4月3日になって放送人権委員会へ審理を申し立てた。
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ソース:J-CASTニュース
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BPO/放送倫理・番組向上機構
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