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毎日新聞 余録 2011年11月28日
ロンドン五輪の予選を兼ねたバレーボールのワールドカップ(W杯)のテレビ中継を
見ていて、あることわざが思い浮かんだ。「人のふり見てわがふり直せ」だ
▲W杯は国際バレーボール連盟(FIVB)が主催する大会で、五輪、世界選手権と
並ぶ3大公式大会の一つ。4年に1度開催され、男女とも12チームによる総当たりの
リーグ戦を行い、上位3チームが五輪の出場権を獲得する
▲不思議なのは1977年以来、日本開催が続いていることだ。独占放映権を
日本のテレビ局が持っていることが関係するらしい。他チームが日によって
試合開始時間が異なるのに対して、日本は1試合を除き午後6時20分と決まっている。
テレビ放映や集客の面で誠に都合がよく、選手も調整がしやすい。地の利だ
▲今大会は恒例のアイドルグループによる試合前の歌やダンスがなくなった。
一人でも多くの人に試合会場に来てもらい、バレーの魅力を知ってほしいという
狙いだったが、アイドル目当てで試合は二の次三の次という人たちもいて待ったが
かかったようだ
▲先日のサッカーW杯予選で日本代表はアウェーの平壌で北朝鮮と対戦した。
5万人の観衆は太鼓やメガホンで大音響の声援を送り、試合前の「君が代」は
怒号でかき消された。取材は規制され、日本からのサポーターもさまざまな制限を受けた。
アウェーの視点に身をおけばバレーもサッカーも「異様」に映る
▲そもそもスポーツの生命線ともいうべき公平性、公正性は保たれているのか。
なりふり構わぬ大会運営にもかかわらず、ホームの女子は出場権を逃し、
男子は開幕から負けが先行している。