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とかく日本人は、自国のスポーツ選手を低く評価しがちだが、いま世界のサッカー関係者は日本人選手に熱い視線を送っている。まずはサッカーの本場・欧州での日本人の活躍を見てみよう。
奥寺康彦がドイツ・ブンデスリーガに乗り込んだ1977年からすでに35年、
今では長友佑都(インテル)、本田圭佑(CSKAモスクワ)、長谷部誠(ヴォルフスブルク)ら19人の「欧州組」が、UEFAチャンピオンズリーグへの出場枠を2以上持つ主要リーグで活躍している。
一方、韓国は10人、中国は1人。日本とは圧倒的な差がついているのだが、海外で活躍するサッカー選手の話をすると、必ずといっていいほど、韓国はこの選手の名前を持ち出してくる。
「英プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドでプレーしている韓国の英雄・朴智星(パクチソン)です。
“欧州最高峰のプレミアで、最も人気のあるマンUに所属する朴はスゴイ。だから韓国はサッカー大国だ”というロジックです」(サッカー専門誌記者)
しかし先頃、朴の所属するマンUに、香川真司が移籍することが決まった。現地メディアはこのニュースを大きく扱った。
香川の加入について、「これまで極東の選手の獲得は、単にマーケティングの道具であるとの見方があったことを、見直さなければいけない」(デイリー・メール紙)と扱い、皮肉にも朴と比べてこう報じたメディアもあった。
「朴の移籍は、極東でユニフォームを売るためのものだったが、香川は違う」(英PA通信)
朴がアジアを代表する選手の1人であることは間違いない。豊富な運動量を誇り、長く韓国代表を牽引した。しかし欧州から見れば、その朴でさえ所詮は「マーケティングの道具」にしか過ぎなかった。
>>2以降につづく
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