【音楽】 「音楽家が音楽を諦める時」…佐久間正英★6at MNEWSPLUS
【音楽】 「音楽家が音楽を諦める時」…佐久間正英★6 - 暇つぶし2ch1: ◆YKPE/zzQbM @ゆきぺφ ★
12/06/19 18:56:50.78 0
ここしばらく「そろそろ音楽を止める潮時かな」と漠然と考えている。

ここで言う音楽とは自分の職業としての音楽のこと。趣味に近いたまにやるライブであったりバンド活動
だったり毎晩作っている”おやすみ音楽”だったりのことでは無く、職業演奏家・作曲家・編曲家・レコード
プロデューサーとしての音楽との関わりのことだ。
音楽制作の現場においていつの頃からかその制作費の締め付けが厳しいモノへと変わって来た。それは当然だ。
単純に作った商品が売れなくなってしまったからだ。売れなくなった理由・考察はこの場では割愛するが、現実と
してそういう状況だと。

すると単純に今までやって来た(培ってきた)技術・方法は使えなくなって来る。どんな形であれ音楽制作には
経費が派生する。その経費は”音の作り方・クオリティそのもの”に正比例する。
僕らはよりよい音楽(音)を作ろうと日々努力する。そういう仕事だから当たり前のことだ。

よりよい環境(スタジオ等)を求め、よりよい機材で、よりよいやり方を試行錯誤し。知らない方から見れば
「何でそんなことに?」と思える様な些細な部分にも注視し努力を続けて来た。
ところがあるボ-ダーラインを越えてしまうとその努力もやりようが無くなってくる。
例えば10年ほど前まで一枚のアルバムを作るには1200~1500万の予算がかかった。今の世代の方からは
「バブル!」と一蹴されるかも知れないがそれは違う。
ちゃんと真面目に音楽を作るにはそういう金額がかかるのだ。僕らのギャラが高かった訳でもスタジオが法外に
利益をむさぼった訳でも無駄な時間をかけた訳でもない。録音作品を真面目に作るとはそういう事なのだ。(ちなみに
プロデューサーとしては印税契約だったので僕のギャラはその制作費には入っていない)もちろんこの予算にアーティスト
の取り分も含まれていない。純粋に録音物の制作にかかる費用だ。
>>2に続く
URLリンク(masahidesakuma.net)

※前スレ★1の立った時間2012/06/16(土) 09:26:35.38
スレリンク(mnewsplus板)

2: ◆YKPE/zzQbM
12/06/19 18:57:04.29 AiJFgLFf0
その内訳はスタジオ代、エンジニア代、レンタル機材費、外部ミュージシャンを頼んだ場合のギャランティやアレンジ
料等、プラス雑費。
実際の商品にするにはこれプラス・マスタリング代、その後のプレスやジャケットにまつわる経費、宣伝費なども
加わってくる。
この予算が抑えられると言うことは何かを削る事にしかならない。そしてその”何か”とは無駄を押さえること
ギャラやスタジオ代の交渉に留まらず、残念ながら『音楽の質』を落とすことになる。

例えば録音スタジオ。ちゃんと良い音を録るにはちょんとしたスタジオは不可欠だ。
良いレコーディングスタジオを
作るのにはかなりな投資が必要だ。
ちなみに僕が作ったdog house studio。スタジオ面積20坪ほど、ロビー部分で10坪強。そんなコンパクトなスタジオ
を作るのに方々から借金し2億かかった。スタジオの防音・整音工事に6~7000万。残りが機材費。まだプロツールス
の無かった時代なので機材費は大きい。が、アナログで良い音を求めればこれでも投資は小さい方だったと思う。
良い音を求めるとはそういう事だ。

そんな風に良い音を録るため、それを商品にするには先に述べた様に色々な部分に大きなコストがかかる。
最近興味と楽しみのためにインディーズ(と言ってもほぼ自主制作)のレコーディングのプロデュースをしたりしている。
アルバム制作費で言えば例えば60万程だったりする。彼らにとっての60万は大金だ。ライブ会場で1500円で販売
して400枚売ってやっとリクープだ。それでも僕に依頼して来るのは大変な決意・熱意なのだと思う。
(続く)

3: ◆YKPE/zzQbM @ゆきぺφ ★
12/06/19 18:57:16.17 0
こちらも長年の経験があるプロなのでその予算でと言われれば不可能では無い方策で関わる。
何枚かやってみて、どれも到底所謂インディーズレベルでは無い良い作品に仕上がっていると思える。予算が1500万
でも60万でも僕に出来ること・やるべきことに違いは無いのだから。

ただ確かに良い作品は作れるが、その”良さ”には限界がある。
僕らはもっともっと”良い音楽”を作って行かなければならないと思うからだ。それには60万の予算はあまりに制約が
多すぎる。
今音楽は急速に無料化に向かっていると感じる。その波そのものには僕自身も賛同する部分もあり、毎晩無料で自分の
作品をネットにアップしている。自分で自分の首を絞める様なことばかりやり続けているのだが…。

23歳で職業音楽家としてスタートし、27歳でプロデューサーとなり。通算40年近い時間をかけて積み上げてきた
録音物制作に関するノウハウがある。が、現在の状況、これからの時代を予想する限りその積み重ねた知識・経験は
『伝承しようの無い』モノに過ぎなくなったと思う。
これだけ長い時間を真剣に音楽に掛けて『伝承しようの無い』様なことしか出来なかったのかと思うと甚だ情けない
し残念だ。
しかもこれは日本固有の状況に思える。
もしこのまま、より良い音楽制作に挑めないのなら僕が音楽を続ける必然は
あまり見あたらないと思えてしまう。
そんな風にして今音楽家は音楽を捨てるべきかの岐路に立たされている。
(おわり)

4:名無しさん@恐縮です
12/06/19 18:57:28.84 3YR/Y3phO
\(^o^)/

5:名無しさん@恐縮です
12/06/19 18:59:08.37 IsCYIVRD0
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)

6:名無しさん@恐縮です
12/06/19 19:01:49.68 6k5Pxtgv0


デフレっすなー




7:名無しさん@恐縮です
12/06/19 19:04:36.64 FNjLNG1A0
締めないで!


8:名無しさん@恐縮です
12/06/19 19:05:51.08 MYeWPYKs0
>>1
前スレは★5だろ

9:名無しさん@恐縮です
12/06/19 19:15:33.27 IqG6vdvq0
>>1
音楽業界の没落は今後も続く、あとはどこで下げ止まるかって話
業界の衰退は自然なこと、何の問題もないと言いたいわけですね

10:名無しさん@恐縮です
12/06/19 19:16:37.34 zw9aB2voP
URLリンク(www.youtube.com)

11:名無しさん@恐縮です
12/06/19 19:22:54.28 U2iTjw7+0
>>1

大勘違い

AKBとかには、驚くほど制作費用と広告費が掛けられている。

だいたい、音楽業界のコストの8割は、元々広告宣伝費。
その中から販売アルバムを買ったり、リクエストなどに使う。
ライブ自体も広告宣伝費から出す時期があったな。

制作費用なんて、最初から安いんだよ。
長期間スタジオ借りて、トラックダウンに海外でなんて
ミュージシャン自体が少ない。

だから、一部のミュージシャンは、宅録でマルチを持ち込んでトラックダウンだけ
大手のスタジオを使ったりした。

もともと制作費用も時間も格安お手軽なんだよ。
特に80年代からずっとな


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