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「犬飼構想」が実現した。
日本サッカー協会の犬飼基昭前会長(69)が提唱した、埼玉県運動部活動インターンシップ開講式が16日、埼玉県知事公館で開かれた。
体育科の教員を目指す大学生らが、同県内の中学高校に出向き、クラブ活動を指導する制度で、今年から実施される。第1期生は、関東の大学生を中心に58人でスタートする。
埼玉県政アドバイザーでもある犬飼氏は「子供たちに教えることと、育てることは根本的に違う。
学校の試験問題には必ず正解があるが、社会で起こった問題に正解なんてない。自分で解決しないといけない。その力を備えた子供を育てたい」と力説した。
きっかけは、なでしこブームからだ。同県内のある女子中学で、女子サッカー部を作ろうとしたが、指導者に充てる経費などで断念した。
上田清司知事(64)は「犬飼構想なら、部活の活性化や人材育成に大きく役立つと判断した」と実施を決断した。
今年はサッカーだけでなく水泳や剣道、テニスなど14種目からスタートする。欧州三菱自動車社長など、欧州で7年間勤務経験のある犬飼氏は
「欧州はスポーツクラブがどの町にも必ずあって、子供育成に大きく貢献している。日本でスポーツクラブをこれから作るには時間と大きな資金が必要でかなり難しい。でも日本には100年以上続いている部活がある。
学校の運動場、体育館が使えるし、設備投資も必要ない。教わる生徒だけでなく、教える学生にも就職前の貴重な経験になる。さまざまなスポーツを通じた育成を部活でやればいい」。
いくつかの県が犬飼構想に興味を示している。埼玉県で成功すれば、全国に広まり、日本の教育が変わるかもしれない。
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