12/06/16 15:42:55.98 0
ここしばらく「そろそろ音楽を止める潮時かな」と漠然と考えている。
ここで言う音楽とは自分の職業としての音楽のこと。趣味に近いたまにやるライブであったりバンド活動
だったり毎晩作っている”おやすみ音楽”だったりのことでは無く、職業演奏家・作曲家・編曲家・レコード
プロデューサーとしての音楽との関わりのことだ。
音楽制作の現場においていつの頃からかその制作費の締め付けが厳しいモノへと変わって来た。それは当然だ。
単純に作った商品が売れなくなってしまったからだ。売れなくなった理由・考察はこの場では割愛するが、現実と
してそういう状況だと。
すると単純に今までやって来た(培ってきた)技術・方法は使えなくなって来る。どんな形であれ音楽制作には
経費が派生する。その経費は”音の作り方・クオリティそのもの”に正比例する。
僕らはよりよい音楽(音)を作ろうと日々努力する。そういう仕事だから当たり前のことだ。
よりよい環境(スタジオ等)を求め、よりよい機材で、よりよいやり方を試行錯誤し。知らない方から見れば
「何でそんなことに?」と思える様な些細な部分にも注視し努力を続けて来た。
ところがあるボ-ダーラインを越えてしまうとその努力もやりようが無くなってくる。
例えば10年ほど前まで一枚のアルバムを作るには1200~1500万の予算がかかった。今の世代の方からは
「バブル!」と一蹴されるかも知れないがそれは違う。
ちゃんと真面目に音楽を作るにはそういう金額がかかるのだ。僕らのギャラが高かった訳でもスタジオが法外に
利益をむさぼった訳でも無駄な時間をかけた訳でもない。録音作品を真面目に作るとはそういう事なのだ。(ちなみに
プロデューサーとしては印税契約だったので僕のギャラはその制作費には入っていない)もちろんこの予算にアーティスト
の取り分も含まれていない。純粋に録音物の制作にかかる費用だ。
>>2に続く
URLリンク(masahidesakuma.net)
※前スレ★1の立った時間2012/06/16(土) 09:26:35.38
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