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■5/9日経朝刊フットボールの熱源 企業の価値高めた香川
キックオフまではだいぶ時間がある。
ドルトムントのスタジアムに隣接した特設テント内のラウンジには、クラブの各スポンサー企業が招待した600人ほどが集まり、食事を楽しんでいた。
スタジアムにも4000人を収容するラウンジがあるが、大きな試合ではクラブがこのテントで特別のもてなしをする。
「我々は世界のトップクラスのクラブを目指しているので、それに見合う豪華な食事を用意している」と営業担当のトビアス・アベルさんはいう。
昨夏、スポンサー契約を結んだヤンマーの席では、ドイツ各地から同社のディーラーが集まっていた。
マティアス・ヘニングさんは「ヤンマーがドイツを代表するクラブのスポンサーになったので、扱う製品のイメージがアップした」と話す。
「ドルトムントの話題から始めればいいわけだから、商談に入りやすい。香川が活躍すれば、日本の製品はいいという話に持っていきやすいし」とトマス・フォストイさんはいう。
香川自身のスポンサーでもあるヤンマーが、ドルトムントと契約を結んだのは、欧州でのブランドイメージのアップを狙ってのこと。
しかし、効果はそれにとどまらない。欧州サッカーはアジアでも盛んに放送されるため、アジアでの社名の露出も増えているらしい。
それにしても、香川が果たしている役割は大きい。かつて、欧州のクラブはバックについてくる企業を目当てに日本選手と契約したがった。
ドルトムントとヤンマーのケースは異なる。 香川を獲得したのは純粋に戦力として認めたから。
その香川がドイツ人を魅了することで、移籍から1年遅れでスポンサーとなったヤンマーのドイツでのブランド価値が上がっている。
そこまでのメリットをもたらした日本選手は初めてではないか。(吉田誠一)