12/05/29 15:35:14.23 xkSX/Nt40
>>232の続き 切通より(小林よしのりゴー宣道場)
URLリンク(www.gosen-dojo.com)
ポピュリズムに訴える・・・・・つまり民衆を扇動することと、政治が一緒になってしまう危険を感じないわけにはいきません。
その片山議員は、やはり育ちが良すぎるのか、そういう自分すらも同じ国民の嫉妬の感情の対象になることは計算に入れてなかったのかもしれません。
あわててテレビに緊急出演した彼女は、視聴者の前で涙を拭いてみせ、自分こそが被害者だという印象をつけようとしました。
ここで片山議員は完全に「ミイラ取りがミイラになる」状態に陥ってしまったと思います。
女優の熱演は演技でも本当に涙を流せますが、カメラに写るほどの涙の量を出せなかった片山議員は、
発言の途中であえて、あふれてもいない涙を拭いてみせる仕草をして、そのハンケチがしばらく写るように止めたまんまで話すという、
不自然かつ珍妙な行動をさらけだしました。
そして、インターネットに流布される流言飛語をそのまま鵜呑みにしたのか、
「お笑いタレントの仲間が自分の夫の会社を潰すとテレビで脅迫している」という虚偽の被害を訴えるに至りました。
ポピュリズムに訴えるためには、自らがテレビで、お笑い芸人の芸にはもちろん及ばないレベルのパフォーマンスすら演じなければならない・・・・・
その逆説を彼女は見事に演じてしまいました。
まさに政治がポピュリズムと直結することの陥穽が象徴的に現われた事件であった気がしてなりません。
ただ、インターネットでも、両者へのただの嫉妬ではなく、政治とポピュリズムの関係についての
リテラシー的見地からの批判が出たのは、健全なことだと思います。
よき政治というものは、ただ民衆の心情に乗っかった(かに見える)ものではないのだということが、自覚されるいい機会になったのかもしれないし、
また政治と我々の関係というものが、いま揺れ動いている真っ最中なのかもしれません。