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27日、東京都内でサッカージャーナリスト養成講座主催による短期セミナー「サッカー観戦力レベルアップ講座」の第1回目「ターニングポイントを見極める」が開催された。
講師を務めたのはサッカーライターとして活躍する細江克弥氏で、講義はチャンピオンズリーグの決勝、バイエルンvsチェルシーを例にケーススタディー形式で行われた。
細江氏はターニングポイントとは「ライターにとっては記事を執筆するためのメーンの材料で、ファンにとっては観戦力を高める要素」であると指摘。
今シーズンのチャンピオンズリーグではチェルシーのロベルト・ディ・マッテオ暫定監督の采配が大きな勝負のあやだったのではないかと分析した。
1点を奪われた直後の84分、FWフェルナンド・トーレスを右サイドに投入したディ・マッテオ監督の起用法に注目したという。
残り6分という状況下、ディディエ・ドログバと並べて2トップにしたくなるのが通常だが、慌ててただ単に前線に枚数を増やすのではなく、残りわずかでもサイドから崩すという意図を見せた選手起用がポイントになったとの見解を示した。
同点ゴールにつながったCK、この試合でチェルシーが奪った、ただ一本のCKがトーレスの突破からもたらされた点にも言及している。
試合は1-1で延長戦を終えPK戦に突入。チェルシーが4-3でPK戦を制してクラブ史上初の欧州王者に輝いたが、振り返ればバイエルンのホームで試合が行われた点も、バイエルンが絶対的優位な立場に立つ要因には成り得なかったと指摘。
時間が経過するにつれてファンからの期待が重圧に変わり、プレーにもネガティブな影響を与えていたように思えたと述べた。
講座の最後には「守備から入ったチェルシーの戦い方は“アンチフットボール”だったのか」をテーマにディスカッションが行われた。
参加者からは「守りを固めて素早く攻撃を仕掛けたほうが効率的な場合もありますよね。確かに見ているほうはおもしろくないかもしれないですが、あのチェルシーのサッカーを“アンチフットボール”と切り捨てて良いのかどうか……。
戦術的な意図があってそれが遂行されたなら、きちんと評価しても良いのでは」といった声が上がっている。
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