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■日本では「なでしこブーム」が続いているが…
日本では「なでしこブーム」が続いているから想像しにくいかもしれないが、残念ながら「女子サッカー」は
地元英国を含め、世界中ではまだまだマイナースポーツだ。
たとえば南米などでは「偏見」があるのだという。あるブラジル人記者はこんな話をしてくれた。
「ブラジルをはじめ、サッカーは男子のスポーツという考え方が根強いんです。だからいまでも娘が
サッカーをやりたい、と言っても許さない親が多い。その背景には『サッカーをやりたい女の子は男になりたい子』
という偏見があるからです。つまり同性愛者に対する偏見と誤解が根底にある。南米でこれが改善されるには、
まだまだ長い月日がかかる」
そのため、南米では女子のプロリーグが存在しないし、そうしたリーグが誕生する将来の構想もないという。
■英国では女子サッカー暗黒の時代が50年も
では、今回の五輪の開催国でサッカーの母国でもある英国はどうか。実は英国では女子サッカー暗黒の時代が
50年間も続いたため、その影響がいまだに尾を引いている。
これは1921年にFA(イングランド協会)が「フットボールは男子のスポーツである」
「フットボールは女性の健康を損なう」として、女子チームへのグラウンドの貸し出しを禁止。
こうした規制は何と1971年まで続いたのだ。
そのため英国では長い間、女子サッカーは超マイナースポーツだった。この規制解除から40年が経過し、
昨年には女子スーパーリーグが開幕。ロンドン五輪では史上初めて英国女子代表が編成される。
もし英国女子代表が決勝へ勝ち進み、優勝を飾ると「メジャー化」ひいては「プロ化」への大きな起爆剤になるかもしれない。
(つづく)