12/05/16 03:16:28.74 0
かつての常勝ユベントスは世界的名手を擁しながらも、武器としたのは
華より実をとる堅実なサッカーだった。だが今季のユーベは、メッシや
イブラヒモビッチのような飛び抜けた主役選手抜きで、華も実もとってみせた。
常にゲームを掌握し、シュートの雨を降らせて観客を喜ばせながら、
守備もぬかりなく、ひとりひとりがチームの全てに力を合わせるサッカーで
スクデットを獲ったのである。
B降格を境に苦しんできたユベントスと今季のユベントスの大きな違いは
数多くあれど、真っ先に思い浮かぶのがケガ人の少なさだ。これまでは
とにかく故障者続出で、トレーニングセンターの場所をしめっぽくて霧深い
ヴィノーボに建てたのが原因だ、とまことしとやかに噂されるほどだったが、
そのせいではなかったわけだ。
ケガ人が少なかった理由は何か。選手の誰もが口にしたのが練習のハードさだ。
走りに走った夏。猛暑の中で限界を超えてのトレーニングとなったアメリカ合宿。
シーズンが始まっても、「水曜日の練習をクランピ(足がつる)で終えるなんて
初めての経験だよ!」とクアリアレッラが証言するほど厳しいものだった。
コンテと共にグラウンドでの体作りに目を光らせたのがフィジコのベルテッリ。
彼はスパレッティがベネチア時代から重用した人材で、美しいサッカーで
魅了したゼロトップ・ローマの陰の立役者でもある。一方、ジム担当は
フリオ・トウス。ライカールト時代のバルセロナのフィジカルコーチである彼は、
特にパワートレーニングには細心の注意を払い、筋弾性を上げるメニューを
多く取り入れたという。(>>2以降に続く)
最終節でアトランタに3-1と勝利したユベントス。今季で退団するデル・ピエロ(右)が1ゴールをあげた
URLリンク(sportiva.shueisha.co.jp)
ソース
URLリンク(sportiva.shueisha.co.jp)