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20年目のサッカーJリーグが、観客動員に苦しんでいる。
J1を土曜日、J2を日曜日、ナビスコ杯を水曜日の開催と決めたのは昨年9月のJリーグ理事会。
大東和美チェアマン(63)も「曜日を固定してファン、サポーターに分かりやすい日程を提示することで親しみやすいものになる」と意気込んでいた。
しかし、ふたを開けてみればJ1第11節(12日)終了時点で、平均観客動員数は1万6178人。Jリーグ関係者が「東日本大震災の影響」と指摘した昨季の1万5797人と大差ない。
かき入れ時のはずのゴールデンウイークは、今年も“合格ライン”の平均2万人を突破することができなかった。
1999年、2000年シーズンも「J1土曜日、J2日曜日」を実施しているが、翌01年の方が平均入場者で5000人以上も上回っている。
実は、今季もJ1の土曜日開催には熱心なサポーターから「日曜のサッカー観戦を楽しみにしていたのに…」とブーイングが起きている。
中でも、浦和サポーターは「今も土曜は仕事があってスタジアムに行けない」という声が少なくない。その言葉を示すような数字が出ている。
チームは今季、ここまで勝ち点18(5勝3分3敗)で5位。ところが、ホームでの観客動員は昨年比94%。かつては4万人を超えていた平均入場者は、なんと3万人(2万9794人)に届いていない。
厳しい戦いとなった昨季より、確実に強くなっているのにだ。
しかし、なぜかアウェーでは6試合を消化した時点で、昨季の約1万8000人から2万1057人と伸びている。
一般ファンにも、予定やイベントはさまざまある。毎回土曜日に固定されてしまうのが、動員減の理由の1つといえる。
ちなみに欧州リーグは平日ナイター、土日も臨機応変に対応している。今から日程を変えるのは難しい。応援したくても出かけられないサポーターの声に、Jリーグ側はどう答えるのだろうか…。(夕刊フジ編集委員・久保武司)