12/05/12 00:37:52.00 BuvIjFMv0
自民党の思想がおかしいということに気づいている人は、少しはいるみたいだな。
まず本来、生活保護ってのは、親族に関係なく、収入がない者には支給しなくてはならないものであり、
支給しないのは憲法違反になる。
が、自治体の少なくないところが、いろいろな難癖をつけて支給を拒否するケースがある。
そういう憲法違反がまかりとおるのは、日本人の社会に変な意識が作用しているからだろうね。
「生活保護＝乞食」のように考える人が少なくないためだ。
しかし、ヨーロッパで人権意識が強い国だと、
「ちゃんとした仕事を用意する環境を作るのが政府の責任。労働するのは権利であって、仕事に就けないならば生活が保障されるのが当然」
という考え方だから、「金をもらうのは恥ずかしい」なんて意識がそもそもない。
したがって、失業中もそれなりの額が保障される。
また、世帯が別なら、親戚に金持ちがいようと、全く関係ない。
「日本人の変な考え方」は、生活保護の問題だけに影響しているわけではない。
ブラック企業がまかりとおるのも、
「正当に働ける権利を保障しないところは、政府も民も力を合わせて排除すべきだ」という意識が日本国民の中に薄いからだ。
これは、「働かないほうが得な社会の肯定」ということではない。
「月に100時間でも働けば、政府から保障される額よりも手取りが多くなる」のが当然の姿ということ。
「生活保護が得だ」とか「働いたら負け」という文言がネットで流行るのも、
「働くことで、充実した生活を送れるようになる権利が、日本では保障されない」ことによる負のスパイラルが、
非常に歪（いびつ）な形で噴出したものである。
ここまでこのスレを見たが、「自民党が間違っている」ということに気づいている人間は
少ないね。
非正規の酷い待遇の原因を作ったのは小泉以降の自民党だが、それは自民党や経団連のせいだけでなく、
日本人の奴隷意識（“義務”ばかりの強調）がそれを支えたんだよ。