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深夜11時台で10%以上の高視聴率を連発する雨上がり決死隊司会のバラエティー番組
「アメトーーク!」(テレビ朝日系、木曜深夜)が4月、放送10年目に突入した。
好調を維持しているのはなぜか。演出家・プロデューサーの加地倫三さん(43)のこだわりとは。
「絵心ない芸人」に「転校生芸人」「徹子の部屋芸人」……。
アメトーークといえば、共通の特徴や趣味を持つ芸人たちが熱く語り合う「くくりトーク」で知られる。
過去の視聴率の上位も、「男子校芸人」や「NOパソコン芸人」「家電芸人」などのくくりものが強い。
今年も「読書芸人」「旅芸人」などで13%以上を記録した。
お笑い評論家のラリー遠田さんは、テーマの多彩さが大きいという。「ヒットしたネタも同じ切り口で
使い回さない。マニアックなものや共感されにくそうなものでも、どんどんやるのがいい」
ネタの基本は、マニアックなものをメジャーであるかのように見せる「メジャーマニアック」の手法だ。
「キャプテン翼芸人」などのマンガ系、ラグビーなど知らない世界を伝える系、
「中学の時イケてない芸人」などの自虐ネタ系などがある。
「芸人の個性をうまく引き出すくくり方をしている」と見るのは、お笑い評論家で江戸川大学准教授
の西条昇さん。
「ピースの綾部祐二が『熟女芸人』に出演するまで、彼が熟女好きとは知られていなかった。
芸人自身もほかの番組で売りにしている」。「滑舌悪い芸人」の諸見里大介や「運動神経悪い芸人」
の村上健志(フルーツポンチ)らも、注目を浴びるきっかけを作った。
ラリーさんがベスト1に挙げた「中学の時イケてない芸人」は「ギャラクシー賞」(放送批評懇談会主催)
の月間賞を受賞した。
「芸人たちのかっこ悪い青春時代が笑いと涙を誘う。今まさにさえない学生生活を送っている視聴者
も勇気づけられる。最後に芸人たちが中学時代の自分にメッセージを送る姿も感動的」とラリーさん。
「○○芸人」という定型にはめつつ、トークに生身のドキュメンタリー性が見えるのも魅力なのだ。
(続きは>>2以降)
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