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統一球2年目 対策誤った巨人 パワーヒッターほど苦戦
球界の「投高打低」が止まらない。統一球、審判のセ、パ統合の2年目を迎えた今シーズン。
貧打の傾向は両リーグ計80試合のうち、完封25試合という異常な数字に表れている。
統一球、そしてストライクゾーンへ投手、野手それぞれの対応は?3・30開幕から
2週間余りが過ぎた今、検証してみた。
☆統一球への2年目の対応 開幕から12球団の本塁打数を見れば、統一球の打者への影響は
今年も変わらない。それどころか、さらに飛ばなくなっている感じだ。本塁打の1試合平均は
昨年セ、パとも激減した。今季ここまでさらに減って一昨年の半分以下となるセ0・66、
パ0・77。対応に苦慮しているのが顕著なのが、パワーヒッターの多い巨人だ。
巨人は今季、チームとして対策を図った。首脳陣がキャンプから選手全員にポイントを前にして
打つことを徹底。モデルは、昨年統一球で48本塁打を放った西武・中村だった。
ポイントを前にすれば、それだけスイング幅は広がってボールも押し込める。
両腕が伸びきったところで打てれば最も力が入りやすい。しかし、その対策の弊害として
ボールの見極めができなくなり、特に外角の変化球に苦戦。本塁打が出ずに零敗が続き、
ボールを引きつけてコンパクトに打とうという指示に変わった。一発を捨ててヒットでつなぐ。
打者の意識も変わって、ようやく点が入りだした。
移籍1年目の巨人・村田は「ボールが動く投手が増えた。だから単純に前で打とうとしても難しい」
という。飛ばない統一球で制球のいい投手がストライクゾーンを広く攻める。
阿部は「とにかく飛ばない。野球が全く変わっちゃったよね。今までの野球と」。
対応するため野球そのものが変わってきている。
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7日の阪神戦で三振に倒れる巨人の阿部
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