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■衆議院議事録 (昭和23年06月04日) ○榊原亨君
さらに問題となりますのは朝鮮人患者のことであります。
現在朝鮮人ハンセン病患者は一療養所に收容せられておるの
でございまするが、戦前朝鮮の小鹿島にありました約六千名
のハンセン病患者は、終戦と同時に日本人職員が引揚げたの
を機会に全部これが脱出をはかりましてこの脱出いたしまし
た六千名の癩患者の大部分は、あらゆる手段を講じて日本に
向け多数密航してきたのであります。
その一例を申しますると、兵庫県の尼崎市におけるがごとき
ものでありましてこれら朝鮮人患者は、日本において一団を
組織いたしまして、不良なる日本人または朝鮮人と共謀いた
しましていろいろ凶惡なる犯罪を犯しつつあるのであります。
そして、彼らの一部が警察に捕われましても、前に申し上げ
た通り、何ら処罰を受けることなくそのまま癩療養所に再び
收容され、彼らはますます増長いたしまして、療養所内の
秩序を乱し、勝手氣ままな生活をした後、折を見て再び三たび
脱出するという順序を繰返しておるのでございまして、療養所
は、この種犯罪者の安全なる温床となつておるのであります。