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AKB48のコンサートで前田敦子(20)が突然、卒業を発表して会場が騒然となった25日夜。
もうひとつのコンサート会場でも涙を流す観客がいた。
琉球民謡の第一人者、知名定男(ちな・さだお、66)の55周年記念リサイタルが開かれた
沖縄市民会館。
「この公演を最後に引退したいと思っている。考えに考えた結果。理解してほしい」と
引退表明をした。2006年からノドの調子が悪くなったといい、この日も何度か演奏をストップ。
息子や弟子が助け船を出す場面もあった。
「前田敦子の卒業よりショックです。沖縄の宝でしたから」と嘆くのはベテランの音楽プロデューサー。
民謡の大家の家に生まれ、子役やのど自慢荒らしの天才少年だった知名が一躍有名になったのは、
1974年からルポライターの竹中労氏が企画した第1期琉球フェスティバル。やがて、喜納昌吉(63)らと
共に沖縄の音楽が広まるきっかけを作った。
音楽評論家の富澤一誠氏がいう。
「知名さんは、琉球民謡にレゲエやロックやいろんなものを持ち込み、オリジナリティをワールドワイドに
引き上げた。ネーネーズのプロデュースなど沖縄からのスターを輩出する土壌を作った功労者です」
知名がいなければ、沖縄音楽がこれだけメジャーになったか分からない。安室奈美恵も
オレンジレンジも出てこなかったかもしれないのだ。
はからずも引退公演となったステージでは、幕が閉じるまで知名が正座で頭を下げ、割れんばかりの
拍手を送った客席からすすり泣きが聞えたという。
URLリンク(www.zakzak.co.jp)
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