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>>1 の続き
現場の原辰徳監督(53)も、メジャー開幕戦との兼ね合いに神経を使った。
開幕2日前、報道陣から“開幕4番は?”と聞かれ、しばし思案の表情を浮かべた後で切り出した。
「オレはここで発表しても構わない。でも、あした(のスポーツニュース)はイチローでしょ? みなさんで決めてください」
結局、報道陣の求めに応じ「(阿部)慎之助でいきます。ある種、慎之助のチームなんだから」とリップサービスしたが、
結果的には、ダメ押しタイムリーを含む4安打の大活躍を演じたイチローにすっかり食われてしまった。
「原監督は最近、空席が目立つようになったスタンドを見て、プロ野球人気に強い危機感を持っている。マスコミにも
リップサービスを心がけ、より大きく扱われるタイミングを計っているフシもある」と指摘する球団関係者もいる。
今季からセ・リーグに新たに予告先発が導入されるようになったのも、原監督の強い要望がきっかけといわれる。
「それだって、巷間(こうかん)言われているような、先発投手陣がそろっている巨人に有利だから-なんていう手前
勝手な理由ではない。原監督自身“短期決戦は別だが、長いペナントレースでは予告先発にしても戦略上ほとんど
変わりはない”とみている。この件に関しては、純粋にファンに興味を持ってもらいたい一心だ」と前出の関係者は強調する。
それにしてもだ。28日のアスレチックス-マリナーズ戦は4万4227人、29日も4万3391人が詰めかけた。日本テレビ
系が中継した28日の視聴率も、関東地区で12・3%(関西地区は13・3%=ビデオリサーチ調べ)をマーク。
他局が番組改編期の特別番組をそろえる中、驚異的な数字をたたき出している。
“イチロー人気”に引っ張られたとはいえ、間違いなく需要にこたえた興行であったことは証明された。
日テレ関係者は「この勢いを巨人戦中継につなげたい」ともくろむが、メジャー開幕戦に見劣りすることなく、
熱いスタートダッシュといくかどうか。原・巨人に課されているのは、3季ぶりのV奪還と、イチローに負けずとも
劣らない集客力である。