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阪神・和田豊監督（４９）が掲げる“危機管理”に、ほころびが生じている。
横浜ＤｅＮＡとの開幕戦に向け２８日、出場選手登録が公示された。気になるのは捕手登録の
藤井彰人（３５）、城島健司（３５）、小宮山慎二（２６）の３人だ。城島は右ひざの回復具合から、
捕手はできない。実質、藤井と小宮山の２人で開幕に臨むことになるが、その小宮山がこの日発熱と
腹痛で練習を欠席した。
今月中旬には久保康友（３１）と筒井和也（３０）両投手がインフルエンザに感染。球団は小宮山の
感染は否定しているが、本番２日前にダウンして万全で開幕戦に臨めるはずもない。
指揮官は「ぶっつけ本番になるが、心配してもどうしようもない。（メンバーを）入れ替えられるん
だったらそうしているけど…」と苦悩する。
出場選手登録は２８人まで可能だが、なぜか２７人と１枠余したまま。捕手は藤井１人だけを覚悟
しなければならないが、その藤井も左腹斜筋の筋挫傷で、２０日に実戦復帰してきたばかりだ。
和田監督は、２００７年まで捕手だった浅井良外野手（３２）を“保険”としてカウント。
「そのために（１軍メンバーに）入れてるようなもの」と話すが、最近３年間で１度もマスク
をかぶっていない。
もしも浅井が捕手を務める不測の事態ともなれば、昨年、野手不足に陥った真弓監督が西村憲
投手（２５）に代走を命じたようなドタバタ采配になりかねない。
「自分がしっかりしたらいいこと」とは藤井。晴れの開幕。杞憂に終わればいいのだが－。
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