12/03/23 19:21:13.65 fLe/vT0m0
当然、国税の関心は、球団やオーナーにまで及ぶだろう。そう考えた私は、渡辺氏の資産を可能な限り洗い、『週刊ポスト』
(04年9月10日号)に、次のようなタイトルで記事にしたことがある。
『渡辺恒雄前巨人軍オーナー「個人資産270億円」の謎に迫る! 』
東大を卒業後、読売新聞社に入社、政治部記者を経て経営幹部となった渡辺氏は、自力で蓄財に励んできた。その財産は
不動産が主で、千代田区五番町のマンション、新宿区北新宿のマンション、母親から相続した新宿区内の土地、そして現在、
住む「分譲価格日本一」だった千代田区九段の4億円の豪華マンション---。04年時点の時価で約7億円だった。
では、残る資産の大半は何かといえば、上場している日本テレビ放送網の株式。個人で大株主に名を連ね、発行済株式の6
・3%を所有、時価総額は265億円だった。もちろん私は、この株式が渡辺氏個人のものでないことは承知していた。おそらく読売
新聞社への名義貸し。記事で指摘したかったのは、証券取引法の虚偽記載に相当する「違法」を、堂々と繰り返して恥じない読
売新聞社の体質であり、この「マスコミに刃向うものはいないから多少のことは許される」という傲慢さが、「一場問題」にもつなが
っていると思われた。
「問題はないし、答えるつもりはない」と、私の取材に答えていた読売新聞社東京広報部だが、その後、名義借りを認めて有価
証券報告書を訂正、さらに地方のテレビ局24社、ラジオ局13社の株式を、渡辺氏を含む第三者名義で所有していることを認めた。
渡辺氏が清武氏を抜擢した背景には、「高額契約金」、「生活費補助」、「株式名義借り」など、財務省や国税当局に本気で攻め込
まれたらひとたまりもない"慣習"に対する防御という思惑があったろう。
つまり「防人」である。
であるがゆえに、清武氏は秘密も握った。
今回、『朝日新聞』や自著で暴露した「カネにまつわる話」は、これで終わらず、第2、第3の矢が用意されているのではないか。
「読売・渡辺」が、これ以上の強硬路線を取るなら、さらなるスキャンダルが炸裂するかも知れない。