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読売新聞
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横浜、那須野投手に5億3000万 契約金の申し合わせ逸脱
プロ野球の横浜ベイスターズは11日、2005年に自由獲得枠で日本大から入団した那須野巧投手(24)に対して契約金の最高標準額を超える5億3000万円を支払っていたと発表した。
プロ野球の新人選手との契約については、12球団の申し合わせ事項として最高標準額(契約金1億円プラス出来高5000万円、1年目の年俸1500万円)が定められている。
横浜は04年12月3日、その上限を大幅に超える額で那須野投手と契約し、05年から今年1月まで計5回に分割して支払う内容の覚書をかわし、契約通り、支払いは完了した。また、1年目の年俸も標準額の倍の3000万円だったという。
契約日は、新人選手獲得に関する「倫理行動宣言」採択(05年6月)以前だが、倫理宣言の契機となった明治大・一場靖弘投手(現楽天)への現金供与問題の発覚(04年8月)より後だった。
那須野投手は身長1メートル92の長身左腕で、当時の東都大学リーグ記録となる10連勝を達成していた。
佐々木邦昭社長は「申し合わせをはるかに超えた金額を払うことについては遺憾に思う」とした上で、「選手には全く責任はない。ペナルティーも考えていない」と話した。