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東日本大震災発生直後、プロ野球界も開幕延期をめぐって大きな混乱を経験した。
選手たちはどんな思いで大震災1年を迎えるのか。日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(阪神)に聞いた。
1年前、開幕延期を決めたパ・リーグに対し、セ・リーグはいったん予定通りの開幕を確認。
選手会が、セも延期して同時開幕とするよう主張した。「本来、日程は経営者が決めること」。
分かってはいたが、被災者とファンの気持ちを考えた。「(野球をしていたら)お前たち、
こんなときに何をやっているんだと思われる」
文部科学省にも足を運ぶなど奔走し、セも延期を決めたが、開幕前には観客を入れない練習試合も経験した。
「ファンのありがたさが、身をもって分かった」と言う。
昨年は5月に阪神の選手数人で宮城県岩沼市を訪問。12月にも選手会で福島県いわき市を訪れた。
初めて見た被災地の光景や、礼儀正しい子どもたちの姿が忘れられない。
10日には日本代表が台湾代表と復興支援試合を行うが、「もう少し早くやるべきではなかったのかな。
サッカーなどはフットワークが軽かった」との思いもある。新井会長自身も選手会も、継続的支援のために
構想を温めているところだ。
この1年、言葉を選ぶのも慎重になった。「(野球で)果たして喜んでもらえるかどうかも分からない」
と思っている。「被災地の現状は変わっていない。被災地のみなさんは闘っているんだということを
胸に置いてプレーしたい」。静かに決意を語った。
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