12/03/06 09:04:24.46 KMiCI/KE0
>>930 つづき
“衝撃証言”への疑念は、皮肉なことにNHKが自ら公開している
「NHK戦争証言アーカイブス」(保存・公開されている取材データ)から生じた。
このなかに番組の元になったAさんの証言VTRが収められており、
そこではAさんは、人肉食ではなく「ネズミ食」について生々しい体験を語っている。
前述の女性スタッフの質問の直前までの話はこうである。
〈飛行機の部品をネズミ捕りにできるんだよ。それを仕掛けとくとね、一晩で2匹獲れるの。
それを皮をむいてね、生で食べるんだよ。最初は生で食べられなかったの。
(中略)そのうち生で食べてみようって。それで一回食べたらもう大丈夫だって、生で食べてた。
ネズミ、うん。だけど旨いよ、結局は。みんな食に飢えてんだから。よく生きて帰ったと思うけどね〉
そして女性スタッフが「一回やるまでは」と前置きしたあと、
前述の通り、「すごい、抵抗感とかもあったんじゃないですか?」との質問が入り、
「そら、あったね」と続くのである。
このVTR自体も一部編集されているが、Aさんは「何だって食べなきゃしょうがない」と話した後も、
しばらくネズミ食の話を続けており、アーカイブスを見る限り、
一連の証言が「腹が減った兵士たちはネズミを生で食べて飢えをしのいだ」という内容であることは疑いの余地がない。
前述の人肉食に関する発言はアーカイブスには見当たらないが、それとは別に人肉食について語った場面はある。
ただし、その話も放送された証言と同様に第三者の目線から語るのみで、本人が人肉を食べたという証言ではない。
NHKのドキュメンタリー番組に携わっていた元番組制作スタッフは、両方のVTRを観てこう語った。
「これはネズミ食の話を人肉食の話に見せようと意図的な編集をしたものでしょう。
ネズミの話だからAさんは笑っているが、番組を見た人には、
人肉を食べたのに『お腹が空いていたから仕方ない』とヘラヘラ語っているように見える。