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四月からフジテレビでスタートするオダギリジョー主演の連ドラ「家族のうた」に盗作疑惑が浮上している。
主人公はかつて大人気を誇ったロックミュージシャン。彼の最大の弱点は酒。弱いのに酒を飲み、酔えば目の
前の女性をみさかいなしに口説いてはベッドイン。そして目が覚めれば全く記憶がない、という日々。そんな男
の前に突如、中学一年生の三人の娘が現れた―というストーリーなのだが、しかし、なんだか、どこかで見た
ような……？
そこにツイッターで、〈こういうドラマやるんですね。どうなの？〉〈盗作レベルでは？〉と書き込みを始め
たのが、「パパはニュースキャスター」（TBS）の脚本家、伴一彦氏。田村正和主演の同ドラマは八七年に大ヒッ
トしたが、「家族のうた」はニュースキャスターがミュージシャンに変わっただけで、設定が酷似しているとい
う。主人公が酒に酔った勢いでできた同い年の娘三人と生活をともにするというのも同じ。
〈恥ずかしくないのかなあ、と。偶然の一致というのかな？〉〈秘密を抱える主人公、というのはありがちです。
しかし、酔って口説く。突然三人の女の子が押しかけてくる。それを秘密にしなければならない、っていうのは
“類似”じゃ済まないでしょう〉〈これは法律以前に創り手のプライドとモラルの問題です〉とツイッターで怒
りを露わにする伴氏に取材を申し込むと、現在、TBSを通じてフジテレビに抗議しており、その対応待ち、との
返事。
この盗作疑惑、フジテレビ関係者によれば、
「実は企画段階から、『パパは―』みたいなドラマが作れないか、という話があった。企画したのは編成担当
の鹿内植（つぎ）氏ですが、彼女は、フジサンケイグループ初代議長・鹿内信隆の孫なんです」
母親は、信隆の長女で女優の奈月ひろ子。叔父はフジテレビを軽チャー路線にした二代目議長、鹿内春雄。信
隆の娘婿、宏明はクーデターで三代目議長から追われたが、
「かつてグループを支配した一族の直系だけに、周囲もお姫様扱い。当人は今回の盗作疑惑にもピンときていな
い様子です」（同前）
今後、話がこじれれば裁判に発展する可能性も。フジテレビに一足早く“春の嵐”が吹き荒れる？
文「週刊文春」編集部
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