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(>>1からの続きです)
永作の実家を訪れると、白壁の立派な真新しい屋敷に”永作”の文字が。
周囲には、いちご栽培のため長さ約70mの巨大ハウスが並んでいる。近所の住人はこう語る。
「売り上げは昨年に比べてもよくないね。ここは県内でも南のほうだから地震の被害も少ない。
茨城県産のいちごは危ないと思われるかもしれないけど、ハウス栽培だから大丈夫なんですよ。
みんな、もっと安心して買ってくれるといいんだけど……」
いちごには1つ1つに番号がつけられ、商品管理にも細心の注意がはらわれており、
4パック1千700円程度で農協に出荷しているそうだ。本来ならいちご狩りを迎えるはずの時期だが、
今年は中止で客足も途絶える日々が続いている。近所の住民はこう続ける。
「永作さんのとこは祖父母が農園を広げたからたくさん農地を持っている。あれだけ広いと大変だと思うよ……」 (了)