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(>>2以降からの続きです)
沢田はステージ上で、「命ある限り、全員揃ってのザ・タイガース。
近い将来、それが実現することを願っています」と力をこめて語った。
一部で報じられたが、それはザ・タイガースについての沢田の考え方との違いから、
今回のツアーに参加しなかった加橋に向けたメッセージだった。大成功に終わった武道館公演の夜、
先に帰った四郎を除くメンバーたちは、都内のイタリア料理店で打ち上げを行った。森本がいう。
「昔話をして、たくさん笑って…41年前の夜とは違ってずっと楽しかったな」
41年前は打ち上げ後、すぐに京都へと向かった瞳。しかし、今回は2次会にも参加した。
2次会は、メンバーたちのかつての合宿所があった中目黒近辺。瞳は本誌の取材にこうコメントを寄せた。
「公演は夢のように過ぎました。ぼくたちザ・タイガースにとって
武道館は大事な思い出を保管していき、今後も保管していく特別な場所です」
日本人として初めて単独ライブを開催し、解散コンサート、そして復活コンサートを行った日本武道館。
淡々とした言葉のなかに、ザ・タイガースへのあらゆる思いがちりばめられている。
ザ・タイガースのメンバーはすでに還暦を過ぎ、ファンも皆、年を重ねた。
これまで生きてきたなかでいろいろなことがあったけれど、だからこそいまは
本当に大切なものの意味がわかる。ずっと振り返ってこなかったけれど、
決して手放したくないものの存在に気づく。人はそれを、青春と呼ぶ。(了)