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■ラツィオはチャーター機まで用意していたが…
ラツィオは本田が滞在先のバルセロナから、すぐに本拠地のあるローマへ移動できるよう、チャーター機まで待機させていた。
しかし、イタリアの移籍市場が閉まった現地時間の31日午後7時までに合意に達することはできなかった。結局、その飛行機は、本田を乗せて離陸することはできなかったのである。
1月の移籍市場は、シーズン途中に行われるため、そのほとんどが即戦力の補強だ。リーグ前半戦に出た負傷者や期待外れだった選手のカバーか、優勝や残留争いに競り勝つための戦力補強である。
だが今回は、高額な移籍金による大型移籍はなく、全体的にも動きが低調だった。イングランド・プレミアリーグの場合、全クラブが今年1月に成立した移籍金の総額は7260万ポンド(約87億円)に留まった。
昨年1月に支払った移籍金の総額は、2億2500万ポンド(現在のレートで約270億円)だったから、いかに少なかったか分かる。
逆に目立ったのはローン(期限付き)移籍である。これは一時的な選手の借り受けで、移籍金が発生しない。
■FFPの影響
こうした傾向は、欧州連盟(UEFA)によって段階的に導入される「ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)」規定の影響だろう。
これは1年間の赤字の最高額を定めたルールで、実際の導入は来季からだが、初年度は過去2シーズン分、つまり今季分の収支も対象になる。
違反すれば、クラブライセンスを剥奪(はくだつ)され、欧州チャンピオンズリーグなど欧州のカップ戦へ出場ができなくなる。となると大幅な収入減になり、クラブ経営に大きな打撃を被る。
だから出費を最小限に抑えようと必死なのだ。
このようにどこのクラブも緊縮財政を強いられているから、交渉はぎりぎりまで粘る。だから最終日は、例年以上に盛り上がった。