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艇界の至宝が大偉業を達成! 現役最年長レーサー加藤峻二(70=埼玉)が1月12日、平和島ボート「日本
トーターカップ」の2日目2Rに出走。同日に70歳の誕生日を迎えてのレースで、2着に入線。無事故完走を
遂げ、艇界史上初の「70歳での出走」の金字塔を打ち立てた。
3年前、選手生活50周年を迎えた加藤さんを桐生の選手宿舎に訪ね、取材したことがある。1時間ばかり話を
伺って、「僕らはどこまで行ってもサイコロですよ。ただし、きれいなね…」。そうポツリと言った言葉が忘れ
られない。
当時はなかなかその意味をのみ込めずにいたが、今は少しだけわかるような気がする。
競艇がボートレースに変わり、選手は自らをアスリートと呼ぶようにもなった。鉄火場はレジャーランドと見まごう
健全さを誇示している。
加藤さんが選手になった昭和34年当時、ギャンブルはおおよそ社会の敵であり、それにかかわる者全てが
社会悪であり、いわれなき差別を受けても当然、といった風潮すらあった。加藤さん自身「ご近所にも自分の
職業は一切、明かさなかった」と当時を述懐している。
そんな時代から見れば今はまさに天国だ。選手は胸を張ってボートレーサーを名乗り、派手な交友関係を
披露し、様々なパフォーマンスでファンにアピールする。
自由で平和だと言えばまさにそうで“それが本来のあるべき姿”と言えるかもしれない。しかし加藤さんは言った。
「僕らがどんなに華麗な技を見せても入場料だけでは選手は賄えない。そこがサッカーや野球とは決定的に
違うところ。何百万というギャンブラーを得て、初めて生かされる職業なんです。一人じゃ何もできない。だから
常に、周囲に対する感謝は忘れてはいけない」
(>>2以降に続く)
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現役生活53年!70歳のボートレーサー加藤峻二 - YouTube
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