12/01/26 23:06:07.35 THHsrKcu0
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生来、落合は自分を偽ることのできない率直な男であったのだ
入社してなによりもいやだったのは、年二回の慰安旅行だったという。
上司と部下、先輩と後輩がおたがいの顔色をうかがい、窮屈な思いをして飲むのは耐えがたいものがあったという。
落合は「ミエミエでしょう。シラッとしてましたよ」と私に語っていた。
どうせ飲むなら気のあう同年輩と飲みたいということで、落合が呼びかけて社内に「ペイペイ会」を結成している。
毎回、20名ほどが参加したこの飲み会は、上司から「不平不満分子の集まり」と疑われ、解散をほのめかされたが、
落合は「好きな者同士がいっしょに飲んで、どうしていけないのですか」と突っぱねている。
照れ屋で繊細、だが、腑におちないと強情をはるのが落合博満の気質である。
秋田工業高校では野球部員として「入部八回、退部七回」という前代未聞の記録を残している。
これとても理不尽な野球部の“常識”に馴染めなかったというのか、野球バカにはなりきれなかったのである。
「いきなり四番を打ったせいか、上級生からいじめられた。理由もなくぶんなぐられるんです。
おなじ人間でありながら一年、二年早く生まれただけで、殴っていいものですか。
おれは動物じゃない、イヌやネコじゃない。やって良いことと悪いことはありますよ」
これも落合が私に語った言葉である。