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『平清盛』に噛みついたネットユーザーを時代考証担当者一蹴 2012.01.23 16:00
開始早々、井戸歳三・兵庫県知事から「薄汚れた画面」とのクレームがついた大河ドラマ『平清盛』(NHK)だが、
今度はインターネットでさらなる物言いがついた。劇中、白河法皇の院政体制について「王家」という呼称を
使っていることに、一部のネットユーザーが猛反発したのである。
ネット上では、「皇室もしくは天皇家と呼ぶべきだ」「NHKは皇室を貶めた!」などと、批判的な書き込みが
あふれている。が、時代考証を担当した東京大学史料編纂所の本郷和人・准教授は反論する。
「清盛の時代は、白河法皇、鳥羽上皇など個人の力が絶大で、天皇家全体を表わす明確な言葉はありません
でした。一方で、この時代に天皇を『王』や『王者』と書いている例は多数見つかります。それ以外に
使われるのは『主上』『帝』で、『天皇』はほとんど使われません。そのため『王家』という表現が最も
当時の実情に近いと考えられるのです」
中国では「皇帝」が最も位が高く、中国各地や朝鮮など近隣諸国の「王」を従えていると考えられてきた。
そのことを反発した人たちが“不敬”だと批判する根拠になっている。
「『王家』という呼び方を批判する方々は、天皇は中国の皇帝と同格だから、『王』では侮辱にあたると
主張します。しかし当時の人の感覚ではそうならない。現代よりもはるかに位や身分の上下について敏感
だった貴族たちが、天皇を『王』と書いているのです。決して皇室を貶める意図はありません」
※週刊ポスト2012年2月3日号
NEWSポストセブン
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