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皮肉にも汚職事件に関与した疑いをかけられ、今週中にも収監される可能性がある
セビージャのホセ・マリア・デルニド会長は、以前からテレビ放映権料の分配方法を改善
すべきだと主張し続けてきた。そうでなければ、レアル・マドリーとバルセロナは2チームだけで
リーグ戦を行うことになる。もしくは、過去にシルビオ・ベルルスコーニが提唱したヨーロッパの
ビッグクラブだけを集めて行うエリートリーグを作り出すしかないと、デルニドは声を荒げている。
今ここでデルニドに問いたいのは、彼が求めるテレビ放映権とは何なのかということだ。
カタルーニャのローカル局であるTV3は早くも、カタルーニャ州政府から4000万ユーロ
(約39億2000万円)の融資削減を言い渡され、12年からのリーガ・エスパニョーラ、
並びに14年まで放映権を有するフォーミュラ1の放送を断念したばかりだ。
西地中海に浮かぶバレアレス諸島のB3TVも同様に、予算の縮小を理由にメディアプロ社から
購入したリーガとF1の放映権を放棄した。5月までは継続しているセグンダB(3部)と
チャンピオンズリーグの放送も、12-13シーズン以降は継続しないことが決まっている。
国営放送局のTVEもまた、マリアーノ・ラホイ新首相率いる新政府が2億ユーロ(約196億円)
もの厳しい経費削減を決定したばかりで、数年前にやめたばかりの民間CMを取り入れるべき
かどうかという議論まで呼び起こしている。
■終わりなき選手補強のスパイラル
このような状況下、どうして各クラブとも終わりなき選手補強のスパイラルに身を置き続ける
ことが可能なのだろうか? 最大の要因は、サンタンデールやBBVAといったスペイン系の
大手銀行にある。これらの銀行は、返済が可能だと信じて利子が高すぎる借金に手を出し、
最終的にすべてを失ってしまうような人々に容赦なく金を貸すことで利益を得てきた。
現在はそうやって差し押さえてきた固定資産の扱いに困っているほどだ。