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＜「松井は構想外」とア軍監督＞
今回の見どころは老朽化した安打製造機の内野安打だけなんてこともあり得る。
アスレチックス、マリナーズによる日本開幕戦（３月２８、２９日＝東京ドーム）で凱旋を果たすのは
イチローひとりになりそうなのだ。
この日（１６日）、都内で来日中のアスレチックス・メルビン、マリナーズ・ウェッジの両監督らが会見。
「素晴らしい才能を持った選手が揃う２チームの対戦を見てくれた人に感動を与えたい」（ウェッジ監督）
とアピールした。
この両軍は日本のファンにも馴染みの深い球団だ。アスレチックスには昨季まで松井（ＦＡ）が所属。
マリナーズにはイチローの他、今季から岩隈（前楽天）、川崎（前ソフトバンク）の２人が加入する。
日本人選手目当てのファンの集客も見込めるが、彼らが皆出るというわけではない。
メルビン監督はアスレチックスとの再契約もささやかれる松井について「昨季のヒデキ（松井）は
外野守備もこなし、ＤＨで終わる選手ではない。ナ・リーグも含めた３０球団全てで活躍する力を
持っている」と持ち上げながらも「若い選手にチャンスを与えて育てるのが我々の方針。
方向性からして松井を獲得することはないだろう」と断言した。補強の権限はないとはいえ、
指揮官がここまで言うのだから松井は構想から外れたとみて間違いなさそうだ。
ウェッジ監督にしても岩隈の東京ドームでの登板に関して「チャンスがないとはいえない」と
したものの「キャンプ、オープン戦で故障せず、体ができているか確認しなければならない。
開幕間近に使える選手と使えない選手を見極める必要もある」と状態次第では登板させないとほのめかした。
マイナー契約の川崎は開幕戦に先立って行われる巨人、阪神とのオープン戦で顔見せに起用される程度だろう。
イチローにしても昨季は連続２００安打がストップ。打撃だけでなく守備、走塁でもかげりが見え始めた。
日本開幕戦は地味なものになりそうだ。
（日刊ゲンダイ2012年1月17日掲載）
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